中古マンション・不動産
事故物件に注意!心理的瑕疵物件とは?マンション購入時にどこまで聞けるのか?
2020.06.25
中古マンション・不動産
内装・間取り
2022.04.30
物件選びや、リノベーションでのレイアウトの目安となる部屋数や広さを理解する間取り。間取りを目安に、『家族の人数からすると、我が家には4LDKぐらいの家が良いのではないか』、『4LDKの広さの家があれば理想的な暮らしを送れるのではいか』と、漠然と考えておられる方は多いかもしれません。しかし、ひとえに4LDKと言っても様々な間取りがあります。戸建てとマンションによっても異なります。
そこで、今回は4LDKの間取りの特徴や住みよいレイアウトやリノベーションのポイントを、4LDKの実際の間取り図や写真とともに徹底解説いたします。
【関連URL】
高級中古/リノベーションマンションのmitaina
4LDKとは、4つの部屋とLDK (L:リビング・D:ダイニング・K:キッチン)がある間取りのことです。4つの部屋は基本的に、寝室や子供部屋、客間、ワークルームといった居室のことを指しています。LDKはワンルームで、一般的に10帖以上の広さを指しているため、リビングとダイニング、キッチンがあっても、10帖未満の場合は、4DKとなります。部屋数が同じでも、4DKか4LDKかは、LDKの広さで判断することが出来ます。
4つの部屋は居室のみを指しているので、ウォークインクローゼットやシューズインクローゼット、パントリーなど広いスペースだとしても、元々収納として取り分けられている部屋に関しては、4つの部屋の中に含まれずに表記されていることがほとんどです。そのため、実際に間取り図や物件を見ると、4LDKにプラス、大容量収納がある物件もあります。
また、部屋以外にも、玄関や廊下、洗面脱衣所が広く、家具を置いて他の用途でも使えるという場合もあります。また、水回りの数は含まれていないので、トイレや浴室が2か所以上ある物件もあります。
居室となる4つの部屋の広さは、約3.5~10帖と、物件によって様々です。4LDKから広い家を想像していたのに、各部屋がコンパクトで総面積としてはそれほど広くなく、思ったより狭く感じたという方もいらっしゃいます。反対に、各部屋が広ければ、大豪邸になります。同じ4LDKと表記される間取りでも、面積に幅があります。
物件探しの際には、4LDKという間取りは目安として考え、各部屋をどんな目的で使うのか用途に合わせた広さを確認すること、リノベーションをする場合には、総面積を確認しながら探すようにしましょう。
同じ4LDKでも部屋の配置の仕方で、使い勝手や見た目が大きく変わります。家族構成やライフスタイルに合わせた目的別の4LDKには、どのようなレイアウトがあるのかご紹介したいと思います。
また、リノベーションで4LDKに間取りを考える時のポイントもご紹介したいと思います。
家族が頻繁に顔を合わせ、コミュニケーションをとりやすい4LDKのレイアウトは、広いLDKを中心にした間取りです。どの部屋もリビングを通るレイアウトになっていれば、帰宅後に直接個室に入らず、家族と顔を合わせやすくなります。個室から出れば、直接リビングなので、家族が集まりやすいというメリットもあります。
4LDKの場合は、比較的それぞれの個室も出来るので、プライベート空間も充実した間取りになりますが、家族団らんが出来るリビング・ダイニングを出来るだけ広めにとることを意識しましょう。寝室や子ども部屋は、寝るだけのスペースとしてベッドが置けるサイズにして、ワークスペースを家族共有で使ったり、ファミリークローゼットにして個室のクローゼットを無くしたりすることで、LDKの広さを確保したレイアウトにすることが出来るかもしれません。また、子供たちの動きや、ネットの使い方を把握できるように、リビングの一角にパソコンスペースを設けているお宅もあります。
部屋数の多い4LDKで家事効率を良くするためには、家事の中心となる水回りをまとめたレイアウトにしましょう。アイランドキッチンや洗面所やランドリールームなど、家事空間を回遊できる間取りにしておくことで、どこからでもアプローチしやすくなり、家事導線が短くなります。
各個室にバルコニーがあると、開放的で見た目も良くなりますが、キッチンの近くや脱衣所の近くにバルコニーがある間取りの方が、ゴミを出したり、洗濯物を干したり、家事にとっては便利です。
さらに、4つの部屋のうちひとつを家事室として取り分けることで、家事に特化した間取りにすることも出来ます。
プライバシーを保ったり、プライベート空間を大切にしたりしたいのであれば、各個室に廊下から入れる間取りを選びましょう。廊下でドアの位置をずらすことや、クローゼットを挟んで部屋があるレイアウトであれば、より音漏れを防げます。
各個室とLDKが廊下でしっかり分かれている間取りは、来客者が多い家でも、気を遣わずにすみます。ただし、部屋数が多ければ多いほど、廊下も長くなり、導線が長くなってしまうというデメリットもあります。
プライバシー空間が保てる間取りは、家族で住む以外にも、シェアハウスとしても活用できるので人気です。
ウィズコロナ生活が当たり前になってきたため、感染対策を考えた間取りも増えています。4LDKに含まれていない、玄関まわりのスペースを広めにとって、ウイルスを家の中に持ち込まない工夫が出来ます。
玄関ホール内に手洗い器を設けて、手を洗ってから各個室やリビングに入るレイアウトや、玄関横のシューズクローク内でアウターを脱いで、直接洗面所や浴室に入れる間取りがおススメです。
リモートワークやリモート授業のためのワークルームがある家も、ウィズコロナ生活には欠かせない間取りになっています。
4人家族や5人家族など、家族の人数が多いために4LDKの家を探している方の中には、将来子供たちが巣立っていったときに、部屋数が多いのは不便にならないだろうか、と不安がある方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、家族構成やライフスタイルに合わせて家具のレイアウトを変えたり、リノベーションで部屋数を減らしたりしやすい4LDKの間取りの家を探すことで、将来に備えておくことが出来ます。
4つの居室が、壁ではなく腰壁や下がり壁、床材の違いのみで空間を分けている家や、ドアで仕切られていて、ドアを外せばワンルームになる家であれば、広さが変わる自由度の高い間取りです。
また、リフォームやリノベーションのしやすさという点では、廊下やクローゼットなど細かく区切られているより、収納はファミリークローゼットにまとめたり、水回りがまとまっていたりする間取りの方が、居住空間を自由にかえやすいという利点があります。
同じ4LDKでも、マンションと戸建てでは違いがあります。マンションの4LDKの特徴と物件選びの際の注意点をご説明します。
ひと昔前までは、同じ4LDKでも戸建ての方が、面積が広くなる言われてきました。実際、一般的に4LDKの間取りの戸建ては、約100~115㎡で、4LDKの間取りのマンションは、約82~90㎡と、言われています。
しかし、最近は戸建になると3階建ての狭小住宅住宅が多く、ワンフロアに水回りと玄関、上階にLDK、最上階に4つの居室で、各フロアには階段が必要となるので、それぞれの部屋は比較的コンパクトなものが増えています。反対に、都内のタワーマンションではワンフロアに1~2軒のみで、4LDKの間取りとなると、100㎡を超える物件も多く、階段が必要ないため、居室も広くとれています。
都内では特に、マンションだから戸建てよりもコンパクトになる、というわけではなくなっています。
戸建てとマンションの大きな違いとして、共用部分になる窓のサイズや位置を変えることが出来ないという問題点があります。4LDKの間取りは部屋数が多い分、部屋の位置によって日当たりや風通しに違いが出てきてしまいます。戸建てであれば、窓の高さやサイズを変えて、部屋ごとに調整することが出来ますが、マンションの場合は、窓の位置に関しては固定で考えなければいけません。
特にリノベーションで、プライバシーを確保したレイアウトの4LDKにする際には、注意が必要です。家族が集うリビングを日当たりの良い窓の多い空間にレイアウトしてしまうと、各個室は窓が無い場所や日当たりの悪い場所になってしまったりします。角部屋やワンフロア丸ごと1軒分になっているようなマンションでなければ、前部屋にバランス良く窓があるようにレイアウトするのは難しいかもしれません。
ただし、夜寝るだけの寝室であれば、それほど日当たりを必要としない、パソコンを使う部屋では逆光にならないようにしたいなど、全ての部屋に日当たりの良い窓が必要とも限りません。4つの部屋の用途を考えたうえで、窓の有無や用途に合った窓のサイズかどうかを確認するようにしましょう。
部屋のレイアウトやコーディネート次第で、おしゃれな家や心地良い家、唯一無二の個性的な家にすることが出来ます。4LDKの間取りで、どのようにおしゃれな家にレイアウトすることが出来るでしょうか?
4つの部屋とLDKを平面的に並べるのではなく、高さを変えることで、動きのある、アクセントが効いた空間になります。例えば、メゾネットタイプの物件を選んだり、各部屋の床の高さを変えたステップフロアにリノベーションしたりすることで、動きのあるおしゃれな4LDKの家になります。
メゾネットタイプタイプであれば、マンションであっても個室とLDKのフロアを変えるだけで、プライベート空間が生まれます。階段下や床下を活用することで、居室を狭くすることなく収納を増やすことも出来ます。
廊下ではなく、玄関からつながる土間を設けて各部屋をつなぐことで、戸建の平屋のような、マンションとのギャップによるおしゃれな空間になります。
窓やバルコニーに面したスペースに土間を設けて、マンションでもインナーテラスのような空間を作り、アウトドアリビングを楽しんだり、観葉植物を育てたりすることも出来ますし、訪問者と玄関口で腰かけて会話を楽しんだり、まるで昔ながらの日本の戸建てのようなスタイルを楽しめます。
玄関からの土間をシューズクロークにつなぐだけではなく、キッチンや各個室につなげることや、居室の床も土間にしてしまうことで、土足のまま入るおしゃれな海外スタイルにコーディネート出来ますし、買い物したものを直接部屋に入れたり、ペットの部屋にしたりと、活用の幅も広がり便利です。
ここからは、具体的に家族の人数に合わせた4LDKのレイアウトを考えてみましょう。
3人家族の場合は、それぞれに個室を設けることが出来るうえに、さらにプラスひと部屋あるため、ライフスタイルに合わせて残りの部屋を活用することが出来ます。プラスひと部屋をどのように使うことが出来るでしょうか?
リモートワークやフリーランスとして自宅で働く方が増えたため、ワークスペースやリモート部屋としてひと部屋取り分けることが増えました。家族が自由に勉強や仕事で使える部屋にして、リモート会議やリモート授業対策として防音室にしているお宅は少なくありません。また、ビデオ会議システムを使うことを想定して、背景の映りが良いように、明るいながらも目に優しいパステル調のクロスを壁に使うケースも増えています。各自個室が別にあるので、カウンターテーブルだけなど、収納や家具は少なくてすむため4畳ほどのスペースがあれば充分です。電子機器を活用することが多い部屋になるので、コンセントの数だけ充分確保しておきましょう。
さらに、コレクションを飾ったり、創作活動を楽しんだり趣味部屋にすることも人気です。趣味部屋に居ることが多い方は、寝室は寝るだけのスペースとしてコンパクトにとって、趣味部屋の方を大きめに取り分けることが出来るかもしれません。
家族のための部屋以外にも、友人を招いてホームパーティーを楽しんだり、泊まってもらったりできるように、ゲストルームや客間を設けることも出来ます。家族が増えた時にも使えるため、自由に使える部屋があると便利です。
4人家族で住む場合は、夫婦に子供2人という家族構成であれば、各子ども部屋にプラス寝室、書斎や客間という使い方が出来ます。また、大人4人の2世帯で住む場合は、それぞれ個室をもつことも出来ますし、各夫婦の寝室とワークスペースや趣味部屋にすることが出来るかもしれません。
子供たちのために、それぞれ個室を設けることも出来ますが、寝室と勉強部屋、プレイルームというカタチに、用途によって部屋を分けることも出来ます。
それぞれが個室を持つ場合は、プライバシーを保てるというメリットがありますし、用途に合わせて分ける場合は、子供たち同士で協力したり、家族のコミュニケーションを図ったりする点でメリットがあります。また、子どもの数だけ個室が必要と考えると、部屋のサイズや日当たりが違うことで不平等感が出る場合もありますが、ライフスタイルや用途に合わせて部屋を活用することで、サイズや日当たりの問題が軽減され、各部屋の良さを活かすことも出来るかもしれません。
部屋数が多いということは、それぞれの部屋で様々なインテリアコーディネートを楽しむことが出来るというメリットもあります。夫婦や家族で好みのテイストが違う場合は、寝室や部屋ごとにテイストを変えてコーディネートすることも出来ます。
4つの分かれた部屋がある、というメリットを活かして、LDKとは別に4種類のコーディネートを楽しみましょう。
4LDKの間取りの物件を探す際や、4LDKにレイアウトしてリノベーションする際のポイントや注意点をご紹介したいと思います。
4つの部屋の広さや位置を考えることも重要ですが、家の中で面積を最も占めるのは、大抵の場合LDKのスペースです。そのため、必要なLDKの広さや希望するカタチを前もって把握しておくことは重要です。家族が全員集った時に、充分なスペースが確保できるか、4人家族が使えるダイニングテーブルやソファが置くためには、どれぐらいの広さが必要なのかを確認しておくましょう。
コミュニケーション型のLDKを中心とした間取りにする場合は特に、LDK内に4つの部屋の出入口、リビングへの出入口、場合によっては洗面脱衣所や収納、パントリーなどのドアがいくつも面することになります。平面の間取り図上では、充分なスペースが確保できているように思えても、ドアがあって家具が置けなかったり、ドアの開閉分のスペースが邪魔になったりして、思っていたようにレイアウト出来ないという場合があります。ドアを引き戸にしたり、角のない丸形のダイニングテーブルを置いたり、長方形のLDKではなくL字型やコの字型など、LDKのカタチを工夫したりすることで問題が解決されるかもしれません。
また、4LDKの間取りの場合は、LDKがまとまったレイアウトになりますが、部屋の用途としては3種類の役割があります。どの部分を広く使いたいか、料理が好きなのであればキッチンを広く、食事の時に家族団らんを楽しむのであればダイニングスペースを広く、リビングに集まることが多ければ、リビングを広くとる必要があります。LDKがワンルームになっているとはいえ、スペースのとりわけ方を意識してカタチを考えることは重要です。
せっかく居室を目的に合わせてレイアウトしても、LDK内が整っていなければ、意味がありません。目的に合った4LDKの間取りにするのであれば、LDK内も間取りを最大限に活かしたレイアウトにしておくことは重要です。特にキッチンの種類やレイアウトにこだわりましょう。
コミュニケーション型や家事効率を考えるなら、対面キッチンやアイランドキッチンに、リビングダイニングを広くとるのであれば、壁付けキッチンを選ぶことで、目的に合った間取りに沿ったレイアウトになります。それぞれの個室を広くとるために、キッチンをあえてコンパクトにするというお宅もあります。
同じ4LDKでも間取りやレイアウトによって、使い勝手やおしゃれさは異なります。ただ4つの部屋とLDKがあれば良いというわけではありません。自分や家族の暮らしにピッタリな4LDKの間取りの家に住みましょう。
4LDKの間取りの家での暮らしを楽しみたいという方、家を購入して、4LDKにリノベーションしたいという方は、ぜひmitainaにご相談ください。家族構成やライフスタイルに合った物件をご紹介いたします。
【関連URL】
高級中古/リノベーションマンションのmitaina
カテゴリーから検索