東京都心部、子育て・教育環境には有利?私立中学進学率から考えるエリア選び

豆知識

2019.12.18

「小学校入学前に家を購入しようかな…」と検討されている子育て中の方、「子どもの教育環境に良いエリア」についてどうやって検討したらいいのだろう…?と考えたことはありませんか?

子育ての目標はご家族それぞれ異なりますが、「子どもがのびのびと成長しつつ、能力を伸ばす機会が多い環境」を望まれる方が多いのではないでしょうか。

特に、将来的に大学進学を目指してほしいとお考えであれば、お子様自身が自然と学習に興味を持ち、集中できる環境を用意したいと準備されるご家族が多くなります。

今回は、「難易度の高い大学への進学を前提とした私立中学受験」に将来的に取り組むことを視野に入れて住まい探しをする方にも、現時点でまったく検討していない方にも知っておいていただきたい「エリアによる教育環境の違い」をご紹介します!

大学進学率が都道府県ごとに大きく異なることをご存知ですか?

「大学進学率」の全国平均をご存知でしょうか。文部科学省が毎年全数調査する「学校基本調査・高等学校卒業者の進路状況」によると、平成元年ごろには30%前後だった大学進学率は、平成30年には54.8%となっています。

全国的に大学進学率は上昇傾向にあることは間違いのないことではありますが、実は大学進学率はエリアによって大きく異なることをご存知ですか?

前述の学校基本調査をもとに、大学進学率を都道府県別に計算すると、上位3位と下位3位の進学率の差は以下のようになります。

【上位3県】
京都:65.87%
東京:65.13%
兵庫:60.90%

【下位3県】
鹿児島:43.28%
山口:43.06%
沖縄:40.19%

(※Education Career調べ

上位3県と下位3県で、実に20%以上の開きがあります。実感としてご存じだった方もそうでない方も、「環境」が最終的な進路選択に大きな影響を与えることが結果に直結することがご理解いただけたのではないでしょうか。

もちろん、高等教育機関に進学することだけが子どもの将来の選択肢として優れているわけではありませんが、「同じような価値観の保護者・子ども同士の交流を期待したい」かどうかは住まい探しにとって大きな影響があります。

大学受験どころではない差「中学受験」を考えるなら知っておきたいこと

はじめてのマンション購入を予定されているご夫婦で、乳幼児のお子様をお持ちの場合、多くの方が「保育園・幼稚園」について知りたい!と熱心に情報収集されます。「保活」という言葉ができるほどで、決して後回しにしていいことではありません。

しかし、その先の「小学校時代をどう過ごすか」は、子ども本人の成長により大きな影響があります。

それが、「私立中学進学率」による違いです。
「ウチは公立中学校に進学する派だから、私立中学のことなんて全然関係なし!」という方も他人事ではありません。

・「義務教育期間は公立で」となんとなく自分の経験から想定していたけれど、お友達がみんな塾に行くようになって「私も受験したい!」と言い出した

・公立小学校なのだから、どの小学校に入学しても同じように教育してもらえるものだと思っていたら、学区の中学校は外国人割合が高くて、語学力の低い子に合わせた授業になっているらしい。今更だけど不安になってきた

・子ども自身も中学受験に興味はないけれど、高学年になるとそれまで一緒に遊んでいた友達と遊べなくなったり、サッカーチームからもどんどんメンバーが抜けてしまったりしてかわいそう

「このような環境は避けておこう」と思われるのなら、やはり「学区」が強く影響してきます。

また、3LDK以上のファミリー物件を購入するなら、将来売却時や賃貸に出す時に良い価格が付きやすいのも「良い学区」になります。

そこで大きな問題になるのが、「良い学区とはどのように探したらよいの…?」という点です。

「中学受験率が高いエリア」=「教育に対して投資意欲の高いエリア」

ひとくちに「良い学区」と言っても、それはご家庭の教育方針によって異なります。
「子どもは幼稚園生だがサッカーが大好きで、強いクラブチームに入りたい!と言って毎日練習している」のならば強豪チームの拠点に近い、ということが重要になるかもしれません。

しかし、多くのご家庭にとって最初の大きな選択肢になるのが「私立中学受験をするか否か」になるといっても過言ではありません。

なぜなら、東京23区内の「私立中学進学率」は同じ都内への進学者に限っても22.6%。結果不合格となり公立中学に進学する生徒を含めれば、「受験者」の数はもっと多くなるでしょう。

この「私立中学進学率」ですが、区によっても大きく異なります。
違いがよくわかるように、私立中学進学率順に並べ替えています。

文京区:42.3%
千代田区:39.5%
中央区:38.7%
港区:37.5%
目黒区:35.1%
世田谷区:33.1%
渋谷区:32.3%
品川区:31.7%
新宿区:30.3%
豊島区:30.0%
杉並区:29.4%
武蔵野市:29.0%
台東区:25.9%
江東区:25.2%
中野区:24.9%
大田区:23.5%
北区:22.2%
荒川区:21.8%
狛江市:18.5%
調布市:18.2%
三鷹市:18.2%
練馬区:16.6%
墨田区:16.3%
国立市:15.5%
国分寺市:15.1%
板橋区:14.9%
小金井市:14.4%
小平市:13.8%
足立区:13.3%
葛飾区:12.7%
多摩市:12.3%
稲城市:12.3%
西東京市:12.2%
府中市:10.7%
江戸川区:10.6%

データ引用:平成30年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(平成29年度)の進路状況調査編】・東京都中学進学先より集計

これほどまでに大きく違えば、中学受験をすることが「普通」なのか、「一部の子どもだけのチャレンジ」なのか大きく変わってしまいますよね。

都心部、それも西側エリアの進学率が高いことがよくわかります。

なぜ都心部が人気なのか

これがさらにわかりやすいのが「有名中学受験塾」の所在地です。御三家と呼ばれる学校に最も多くの合格者を輩出する「SAPIX」の校舎所在地をぜひ参考にしてください。また、「早稲田アカデミー」も参考になります。

小学生が通塾できる距離や時間を考えると、毎日の通塾はできるだけ負担がかからないことが重要です。

塾も、その立地を剪定するにあたって「教育に投資をする価値を感じている保護者が多い地区」を狙って決定しています。つまり、比較的「良い住環境・よい学区」とされる場所に多いのです。

都心マンションを「子育て・教育」のために購入検討されているのなら、保活だけではなく少し先の未来まで見据えて検討する材料にしてみてはいかがでしょうか?

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