中古マンション・不動産
マンションにはあと何年住める?マンションの寿命を知って快適なお家を手に入れよう
2021.09.23
中古マンション・不動産
2021.07.13
コロナ禍による収入減少や少子高齢化の深刻化といった社会問題も影響し、老後のお金(暮らし)を心配している独身女性は少なくありません。
一昔前まで、女性が不動産を購入するケースは珍しかったものの、昨今ではそう珍しい話はなくなってきました。
むしろ、ここ最近独身の女性を中心に居住を目的とした中古マンションや中古リノベーションマンションの購入が増えています。
そこで今回は独身女性に着目し、住宅購入の実情と中古マンション購入のコツをまとめてみました。
マイホームの購入と聞くと、結婚後の夫婦を頭の中に思い描く人がほとんどかもしれません。
しかし近年、独身女性によるマンション購入は増加傾向にあり、背景として次のような理由が考えられます。
結婚しない女性の数は増加傾向にあり、令和3年度に内閣府が公表した「少子化社会対策白書」では、2015年時点で30~34歳の女性の3人に1人が未婚であることが明らかになりました。
また、50歳までに1度も結婚したことがない人の割合も1990年には女性が4.3%であったのに対し、2015年時点では14.1%まで上昇しています。
調査からもおひとり様(独身者)のライフスタイルや結婚に対する価値観が大きく変わっていることがわかるでしょう。
そうした中、男性に頼ることなく自立した生活を送りたいと考えている女性が、終の棲家となる住まいを購入したいと考えても不思議ではありません。
また、歳を重ねていくごとに増える不安をひとつでも取り除くため、資産を持ちたいと思う女性が増えていることもマンション購入に至る理由のひとつでしょう。
実際に、30代の独身女性がマンション購入を検討するケースは増えており、シングル女性のマンション購入への興味は高まっていると言えます。
加えて、今なら低金利や住宅ローン控除などの恩恵を受けられるため、独身女性でも比較的住宅が購入しやすくなっているのも事実です。
賃貸と購入どちらがよいのかは、ケースバイケースで個人差が大きく一概にいえない問題です。
とはいえ、購入した場合ローンを完済すれば資産として残りますが、賃貸では一生涯賃料の支払いが続くことは否めないでしょう。
賃貸のメリットとしては、購入のように頭金でまとまった資金が必要でなかったり、住宅ローンという借金をしなくて良いことです。
また好みの物件でなければ、引っ越しをすることも可能です。
では賃貸のデメリットは、どのようなことが考えられるでしょうか?
賃貸において考えておかなければならないのが将来の住居確保についてです。
役職定年等で65歳に向けて収入が減るケースが多い中、単身女性や独身の人には貸しづらいと考えるオーナーも多く、単身女性の場合には50歳を境に賃貸契約が難しくなるケースも多くあります。
例えば、賃貸で居住している独身の人が亡くなった場合、死因によっては事故物件になる可能性があります。
事故物件になってしまうと、次の賃借人への説明が必要になり、一般的には、貸しづらくなります。それでも貸す場合は、賃料を下げたり、フリーレント(無料での賃貸期間)を設けたりと、貸主であるオーナーにとってはデメリットが生じるため、特に50歳以上の独身の人については、警戒されるケースがあります。
【参考記事】事故物件に注意!心理的瑕疵物件とは?マンション購入時にどこまで聞けるのか?
マンションを購入する場合には、住宅ローンさえ完済すれば自身の資産として手元に残り、老後の住居や賃料の支払いを心配する必要がありません。
賃貸のように、貸主であるオーナーに気を遣う必要もありません。
また、一般的に男性よりも女性の方が長生きすることから、しっかりとした資産価値が保てるマンションであれば、購入するメリットの方が大きいといえるでしょう。
独身女性でマンション購入を考えているなら、中古マンション、特にリノベーションマンションがおすすめです。
女性の一人暮らしとなると、防犯や治安を考え駅近かつセキュリティの整った物件を探す人が多いかもしれません。
しかし、そうした物件は特に都心部に集中しており、新築マンションにおいては手が届かない値段で売りに出されているケースも少なくありません。
一方で中古マンションであれば、比較的手が届きやすい価格であることに加え、月々の返済額も安く済みます。
そして、中古マンションの中でもリノベーション済みの物件であれば、部屋の内部の清潔感や間取り、デザイン性も新築マンションとそれほど大きく変わらないでしょう。
また築年数が古くオートロックがついていない築古マンションでも、リノベーションマンションであればモニター付きインターホンをつけている部屋も多数あります。
中古物件で価格を抑えつつ新築のような部屋を求めている場合は、リノベーションマンションも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
50歳以上の年齢の独身女性が気を付けないといけない点として、賃貸マンションを借りづらくなるということがあります。
前述の通り、定年の年齢が近づくにつれて、マンションの大家さんも部屋を貸しづらくなるという事実があります。これは高齢になるに伴い健康上のリスクがでることや、その場合に引き取り手が少なくなることがあげられます。
また役職定年や定年により所得が減ることが予想されることから、より賃貸マンションを借りることへの難易度は上がってしまいます。
実際には貯金を多く持っていたとしても、残念ながら一定数の大家さんはこのような偏見で判断するケースもあります。
この点は注意するようにしましょう。
上記の通り、賃貸に住み続けることは、リスクを伴います。もし資金的に可能なのであれば、マンション購入も選択肢として考えたほうが良いかもしれません。
もし住宅ローンを組むのであれば、1日でも早い方が安心です。
賃貸と購入を比較し、最善の選択肢は何かということを考えてみましょう。
独身女性は、様々な考えのもとマンションを購入します。
実際の購入ストーリーを、ブログから引用しました。
戸建ての実家に両親が住んでいますが、将来を考え、2LDKのマンションを購入しました。
実家は広さもしっかりとあり築年数としてはあと20-30年は住めそうです。しかし、定期的なメンテナンスが大きなネックになると考えました。
例えば10年から15年に一度は壁や天井、屋根の点検・補修も対応したりしなければいけませんし、玄関や庭、周辺の掃除も大きな労力が必要です。
将来的に独身である自分が引きついでも、維持が難しいな。。と考えて、修繕やメンテンナンスの管理をプロが行ってくれるマンションに引っ越しておこう、と決めました。
今はまだ父母も実家健在ですが、もしも将来的にどちらかが残された場合は、実家を売却・整理してマンションに呼び寄せようと考えています。
賃貸では将来親を呼ぶことも難しいですし、ある程度体力が残っているうちに、住宅ローンを組み、将来への投資としてマンションを購入することに決めました。
50代からマンション購入は当初は全く考えていませんでしたが、人生100年時代の現代において、賃貸のリスクよりも、購入のメリットを選択しました。
しかし出せる金額にも限界があるので、新築マンションではなく、中古マンションにしましたが、リノベーションマンションであれば新築同様に内装はきれいなので、十分に満足しています。
バツイチになってしまったのですが、離婚の財産分与と慰謝料、父母からの援助と相続税対策という観点で、マンションを購入することにしました。
40代ですとぎりぎり35年の住宅ローンを組めますし、今は住宅ローン控除で節税のメリットも得ることができます。
なかなか40代から、特に女性の場合は年収が上がりづらいので、私のように状況が許せば、マンションを購入するのはメリットがあるのではないかと考えています。
賃貸ですと、日々お金が無くなってしまいます。しかし購入した場合は、将来売却することもできますし、日々お金が無くなるのではなく、資産になっていくという気持ちにもなれます。
今後、独身のまま生きていくかもしれませんし、パートナーができるかもしれませんが、それはわかりません。
まだ親が健在で収入があるのであれば、積極的にローンを組んで資産を作っていくというのは良い選択肢だと思っています。
仕事もプライベートも楽しく過ごしていて、すぐに結婚をしたいわけではなかったです。
でも給料が上がりづらく将来への不安を持っていることは事実としてあったため、2LDKのリノベーションマンション(50㎡)を購入しました。
賃貸で、私の希望エリアの2LDKの部屋を借りると、家賃は15万円程かかってしまいます。毎月15万円以上のお金が、ただなくなっていくというのは嫌だったので、購入する事にしました。
定年前には何とか返済できるくらいの金額であれば、購入したほうがメリットがあると考えたためです。
将来結婚した場合、2LDKであれば子供を2人産んでも、子供が小さいうちは住めます。また私の住宅ローンについては、夫に一部を負担してもらうこともできるので、リスクではなくメリットの方が大きいと思いました。
手狭になったとしても、マンションの場合は売却もできますし、賃貸に出すこともできます。新築と違い中古マンションの場合は、費用も抑えられるので、賃貸に出したときの利回りも良いのではないかと思いました。
最近ではマンション価格が高騰しているので、価格次第では売却して、利益を得ても良いなと思っています。
ここでは、独身女性が中古マンションを選ぶときのポイントをいくつかご紹介します。
中古マンション選びをする上で一番のポイントになるのが利便性です。
勤め先やその他の事情によって変わるかもしれませんが、なるべく都心で駅近の物件を選ぶように心がけましょう。
駅から遠い物件の場合、通勤に時間がかかるだけでなく、帰宅が遅い時には安全面で不安が残ります。
そのため、交通機関にアクセスが良く周囲の生活環境がが充実しているかどうかを重視して物件を決めることをおすすめします。
ライフプランが変わって住み替えを考えたときでも、都心の駅近物件なら賃貸に出すことが可能です。
女性の一人暮らしでは、セキュリティ面も大きなポイントになります。
例えば、エントランスがオートロック、開口部は戸建てよりも少なく戸締りがしやすい、夜遅く帰る際も人通りが多いなど安心して暮らせるかどうかを確認しましょう。
1LDK~2LDKのシングル向けのマンションを選べば、不必要なファミリー向けの共用施設にかかる管理費を支払う必要がありません。
1LDK~2LDKは一人暮らしには広いと感じるかもしれませんが、結婚して夫婦で暮らす場合や、両親などの家族と同居することになってもある程度対応できる広さです。
ライフプランの変化は誰にも予測できないため、ある程度流動性のある物件を選んでおくとよいでしょう。
中にはペットと共に暮らしたいと考えている方もいるかもしれませんが、物件によってペットの可否は異なります。
そのため、将来的にペットを飼う可能性が高い場合には、ペット可の中古マンションを探しましょう。
また、インターネットショッピングを利用する頻度が高い場合には宅配ボックスがあるマンションの方が便利です。
【mitaina】ペット飼育可のリノベーションマンション一覧
【mitaina】宅配ボックスのあるリノベーションマンション一覧
マンションの価格は築20年ほどで下落が止まり、狙い目だとよくいわれます。
しかし、昨今では築30年程度まで下げ止まらない物件も珍しくありません。
そのため、中古マンションの購入時は築20年~築30年あたりを目安にするとよいでしょう。
また、住宅ローンを利用して中古マンションの購入を考えている場合、以下のいずれかの条件を満たせば住宅ローン控除を受けられます。
そのため、築25年以上の物件であっても一定の基準を満たしていれば住宅ローン控除の対象となるので、物件を探す際はぜひ意識してみてください。
「住宅借入金等特別控除の適用要件」
(1) (ロ)「自身に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるもの(耐震基準)に適合する建物であること」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1214.htm
そしてフラット35を利用する場合、「建設確認日が昭和56年6月1日以降である」という条件があることもあわせて覚えておきましょう。
コンパクトマンションとは、40㎡~50㎡くらいのコンパクトなマンションのことで1LDKやワンルームマンションに多く見られます。
これまで床面積が50㎡以上の場合は住宅ローン減税および贈与税非課税措置の適用対象外でしたが、令和3年度税制改正の大綱において床面積の要件が40㎡以上に緩和されました。
ただし、床面積が40㎡以上50㎡未満の場合は合計所得金額が1,000万円以下であることが適用要件とされているので注意しましょう。
「2 税制改正の概要:控除期間13年の措置の延長分については、床面積要件を40平米以上に緩和」
https://www.mlit.go.jp/common/001379199.pdf
フラット35とは、民間金融機関と住宅金融支援機構が連携して扱う「全期間固定金利型住宅ローン」のことを指します。
民間金融機関よりも比較的審査が通りやすいとされ、年収や勤務形態・勤続年数の基準もないことから、契約社員や転職間もないという場合でも借入が可能です。
返済期間のすべてで固定金利を採用しているため、月々の支払額が一定です。
そのため、マネープランを立てやすく、保証料・繰り上げ返済手数料も無料なので余計な出費を抑えられるでしょう。
フラット35は、新築マンションだけでなく中古マンションの購入時にも利用でき、中古マンションの購入とあわせてリフォームを行う場合には、フラット35リフォーム型の利用認められます。(ただし、リフォームのみの資金としては利用不可)
【関連記事】30~40代女性がマンションを全額住宅ローンで購入することは可能?購入する際に、必ず知っておきたいこと
【関連記事】シングルマザーこそマンションを購入すべき?|マンション購入をおすすめする理由・購入時の注意点、そして、住宅ローンでよく耳にするフラット35について説明します
住宅ローン借入時は「返済負担率」に一番注意しなければなりません。
返済負担率とは、年収に対して年間に支払う返済額の割合のことを指します。
この返済額には、キャッシングやショッピングの分割払い・リボ払い、車やカードローンの返済額も合算され、年収400万円未満は30%以下・年収400万円以上は35%以下であることが借入の条件です。
しかし、返済負担率ギリギリまで借り入れてしまうと、万が一の事態が起きたときに支払いが滞る恐れがあるでしょう。
そのため借入額は、現状の収支状況を把握したうえで今の生活レベルに見合った範囲で設定するようにしましょう。
銀行によっては女性向け住宅ローンの取り扱いがある一部の銀行では女性向けの住宅ローンを取り扱っており、一般的な住宅ローンほど借り入れ条件が厳しくないため、あわせて検討してみることをおすすめします。
昨今、独身女性が中古マンションなどの住宅を購入することは決して珍しいことではありません。
むしろ、長い人生を見据えてその後の自分の人生を守るという意味で、手元に資産が残る住宅購入は、とても前向きな選択肢のひとつです。
この機会に人生の新しいステップとして、中古リノベーションマンションの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
中古マンションやリノベーションマンションは、SUUMOに代表される多くのサイトやアプリで探すことが可能です。
また地元や主要駅の不動産屋を訪問し、物件について聞いてみることも可能です。
中古マンションを買うことは、費用も時間もかかることですし、誰しもが失敗し後悔したくないと思うことでしょう。
大切なことは、自分に合うサイトやアプリ、不動産会社をみつけ、プロに相談することです。
女性スタッフが中心になって運営しているミタイナでは、これまで数多くの単身女性や初めて購入する女性のお客様に対して家探しのサポートを行ってきました。
ミタイナであれば、様々な観点から、客観的かつ親身に相談に乗ることが可能です。
些細なことでも構いませんので、なにか気になることがあれば是非相談ください。
【参考記事】20代・30代・40代・50代…それぞれの世代の独身女性がマンションを購入するメリット
更新日:2022年1月2日
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