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おうち時間が長くなりマンションでの自宅時間を持て余してしまう人も多いかと思います。
そんな時に思いつくのが部屋の模様替えである壁紙の張替えですが、
「費用がかかる」
「業者を家に呼ぶのはちょっと」
「やり方がわからない」
と考えてしまう人もいます。
実は壁紙の張替は自分で、手軽に簡単にできちゃうんです。
今回は、壁紙の張り替えDIYのやり方について解説します。
最近はTV番組や雑誌等でDIYの特集が組まれており、壁紙の張り替えは自分でもできるということが広く認知されてきています。
部屋の壁紙は外壁と違い、足場などを組む必要がなく、使用されている塗料も安全なものであるため、思った以上に手軽に張り替えできます。
もちろん業者に委託することも可能ですが、自分で行うと部屋に愛着を持つことができます。
DIYでの壁紙張り替えのメリット・デメリットをそれぞれ確認してみましょう。
業者に依頼する場合、委託先である業者の都合に合わせて行うため、「時間ができたから、今日張り替えしたい」など自分の好きなタイミングで行うことができません。
DIYで壁紙の張り替えを行う場合は、事前に材料・原料を揃えておけば自分の好きなタイミングで張り替えを行うことができます。
壁紙の張り替えを業者に委託した場合、壁紙自体の材料費はもちろん自宅までの出張費や工賃などがかかります。
一般的な壁紙の張り替え(6帖1室の天井・壁)をする場合にかかる概算費用は以下の通りです(エリアや時期によって異なる可能性があります)。
このように、1室の張り替えで約3万円程度の費用を抑えることが可能です。
DIYでの壁紙張り替えは、おこもり時間を充実させることができます。
好きな柄の壁紙を選ぶことから始まり、一人で没頭するもよし、子どもや家族と一緒に楽しく張り替え作業をするもの醍醐味です。
自分で張り替えた壁紙は愛着がわくこと間違いなしです。
壁紙の張り替えをDIYで行う場合、やはりプロではないため失敗してしまう可能性があります。
柄がズレてしまったり、しわや空気が入る・破れや拭き残しののりが目立ってしまうといったことが代表的な失敗例です。
これらの失敗は、基本の手順をよく確認し手順通りに行うことで防げます。修正ができず、再度の張り直しをする場合は、張り替え費用が余計に発生します。
DIYでの壁紙の張り替えは慣れない作業をするため、業者に委託した場合と比べて多くの時間がかかり、その分技術、体力や気力を必要とします。
途中で止めてしまうとムラができやすくなるため、トイレなど壁面積が小さい部屋から始めたり、1日のうちに行う張り替え作業を一面単位にするなど作業の段取りをしっかりと取ることが大切です。
「壁紙」とひとくくりに言っても色や柄はもちろんですが、その素材やサイズ・のりの有無など種類はさまざまです。
数多くの種類があり、価格もリーズナブルで人気がある壁紙です。使用されているのりは、でんぷん系で作られている生のりで一般的な壁紙施工で使用されているものです。
注文後に取り扱い業者が壁紙にのりをつけ、裏にフィルムを貼った状態で密閉・梱包して配送します。
自分でのりを貼るという手間が省けるため、DIY初心者の方や施工時間を短縮したい方におすすめです。
多くのものが表面は「PVC(塩化ビニール)」、裏面が紙でできています。
表面が塩化ビニールで覆われているため水分が抜けにくく、完全に乾くには1週間以上を要します。
水性の生のりを使用しているので、乾き始めるまでは何度でも貼り直しができるというのも特徴です。
しかし、時間の経過とともにのりが固くなり、位置調整や接着することがむずかしくなります。
国産壁紙の大半は、巾約90センチで1メートル単位で購入することが可能です。
両サイドには「ミミ」と呼ばれる余白があり、隣り合った壁紙を絵柄が合うようにして重ねて、貼り重なったところを2枚まとめてカットすることで自然なつなぎ目に仕上げます。
国産壁紙にのりがついていないものです。
施工するときは両面テープや自身でのりを塗って貼ります。のりなし壁紙ものりつき壁紙と同様価格がリーズナブルです。
のりなし壁紙は本来の壁紙としての使い方の他に、パネルや壁面に吊るし撮影の背景として使用したり、包装紙やクラフトとして使用することもできます。
使用するときの注意点は、国産壁紙の裏素材である紙は水に濡れると約1%近く伸びてしまうことです。
のりを塗ったあと壁紙とのりをしっかりとなじませる「オープンタイム」という時間を約10分間もってから施工します。
最近注目されているのが「はがせる」ことが売りのシール壁紙です。
のりつき壁紙の場合は、現在のお部屋の壁紙をはがしてから施工する必要があるのに対し、シール壁紙は既存の壁紙の上からそのまま貼れる手軽さが魅力です。
壁だけではなくガラスなどのツルツルした面にも貼りやすいので、キッチンキャビネットや扉などにもおすすめです。
使用用途は幅広いのですが、下地によっては何度も張り替えることが壁を傷める原因になる可能性もあるので、サンプルで確かめてから施工するといいでしょう。
輸入壁紙はヨーロッパや欧米産のものが大半で、国産壁紙に比べ巾が狭いものが多いことが特徴です。
国産のものは巾約90センチですが、輸入壁紙は巾52~53センチです。また販売自体も1ロール(10メートル)単位での場合が多く、国産壁紙の特徴である「ミミ」がありません。
そのため隣り合った壁紙同士の柄を合わせて施工することができます。
輸入壁紙の材料は不織布がもととなっているものが多く、国産壁紙に比べ丈夫で破れにくいという特徴があります。
水分を含んでも、ほとんど伸び縮みすることがありません。
そのため壁面に直接のりを塗って壁紙を貼ることができます。
巾が狭く作業しやすいため、体格の小柄な女性や初心者にはおすすめの壁紙です。
レンガ風壁紙は、お部屋に立体感を出すことができます。
さらにスタンダードな赤・茶系色ではなく、白いレンガ風壁紙を選ぶと、高級感に清潔感も演出できて一石二鳥です。
アースカラーの家具と合わせるとより壁紙が映えます。壁紙によってはフェイク感が出てしまうことがあるので、サンプルで必ず確認しましょう。
木目調壁紙をアクセントに壁中央やカウンター下などに貼ることで、お部屋をナチュラルな雰囲気にすることが可能です。
柱や部屋角などにはレンガ風壁紙を併せると、カントリースタイルに近づけることができます。
同じ木目調でも、板壁風を使用し西海岸風のインテリアも合わせると北欧スタイルの部屋になります。
石壁風壁紙をリビングに貼ると、まるでホテルのようなラグジュアリー感を楽しめます。
トイレなどの一面だけを石壁風壁紙にするだけでも、ガラッと雰囲気が変わります。
タイル風壁紙は色や形など種類が豊富にあります。
カラフルなタイル風壁紙をアクセントクロスとして一部に貼ると、お部屋をパッと明るく見せることができます。
壁紙をDIYで張り替える場合、壁紙の他に必要な道具を揃えておかなければなりません。
壁紙を購入する際にセットになっているものもあります。
なくてはならないマストアイテムから、用意しておくとワンランク上の仕上がりを目指せるアイテムを紹介します。
取っ手がなく半月の櫛のような形をしているハケです。
壁と壁紙の間に入り込んだ空気を抜くときに使用します。使用方法は壁の中央から外側へ空気を押し出すようになでます。
角の部分は壁紙を入れ込むようになでると、その後に行う作業がしやすくなります。
地ベラはステンレスなどでできた板のようなヘラです。
壁紙を壁に押し当て、しっかりと壁紙を押さえ込むようにします。その後、はみ出している余分な壁紙を切り落とすのですが、地ベラはそのままカッターガイドとして使用します。刃を壁の角に押しつけることで、壁の微妙なラインにも適応することができます。
刃のとがっているほうを壁面の角に合わせ、角が丸いほうは進行方向に滑らせるようにしましょう。
壁紙のジョイント(繋ぎ目)部分を圧着するときに使用します。
このジョイントをいかに目立たなくするかで、仕上がりの美しさが変わります。ワンランク上の完成度にこだわる人は、ぜひ購入したいアイテムです。壁紙の端にローラーを当てるときは、周りの木材や壁紙を傷つけないよう注意が必要です。
余分な壁紙を切り落とす前、天井や部屋の角に合わせて折り目をつけるときに使用します。
このとき45度の角度で筋目をつけることが大切です。一度に筋目をつけようとせず、数回なぞってしっかりと筋目をつけましょう。
とくに破れやすい国産壁紙を施工するときにはおすすめの道具です。
壁紙張り替えをするときに必要なのがカッターです。使用するカッターの切れ味は壁紙張り替えの仕上がりを左右します。だからといって、特別なカッターは必要ありません。
通常使用している普通サイズのカッターが一番使いやすいです。使用するときは刃をこまめに折って切れ味を保つようにしましょう。
また、刃を少し長めに出すと切りやすくなります。何度も刃を折りながら作業するので、替え刃も準備しておくことをおすすめします。
水を含ませよく絞ったスポンジは、壁紙からはみ出してしまったのりを取り除くときに重宝します。大きさに指定はありませんが、大きすぎると細かいところの修正ができないため、片手に収まるサイズが扱いやすいです。
壁紙だけではなく、使用している道具にのりが付着してしまった場合もこまめにスポンジで拭き取りましょう。
他にものりを自分で塗る壁紙を選んだ場合は、ローラーバケット(バケツのようなもの)やローラーハケがあると便利です。選んだ壁紙によって道具を揃えましょう。
道具だけではなく、施工する部屋の事前準備も必要です。
コンセント部分のカバーを外しておいたり、使用する脚立の高さなどを確認しておくようにしましょう。
初めて壁紙を張り替える場合、「失敗するんじゃないか」と不安に思う人もいますよね。
どんなことに気をつければ初めてでも失敗せずに施工できるのか確認していきましょう。
リビングなどの大きな空間は、施工前に全体のイメージや家のテーマがしっかりと描けていないと失敗しやすいです。統一性のない仕上がりを避けるために、家のテーマを何にするのかあらかじめ決めることが大切です。
イメージをしっかりと描くことができれば、選ぶ壁紙もおのずと決まります。
また、インターネットで見た印象と実際のものが違うという場合もあります。
壁紙をインターネットで買う場合は、事前にサンプルで確かめましょう。
なでハケの空気の押し出し不足やのりのムラが多くなることで起こりやすいのが、空気が壁と壁紙の間に残ってしまうことです。なでハケを壁紙中央から外側へ向かってしっかりかけることや、ジョイント(繋ぎ目)にはジョイントローラーをかけることで空気の残りを少なくすることができます。
2メートルくらいの糸に5円玉を結び、反対側には押しピン(画鋲)を通します。
天井近くに印をつけ、押しピンを印に刺して5円玉を垂らし垂直に糸が垂れていることを確認したらその糸に沿って線を引きます。
こうすることで天井から垂直を取ることができます。
下地が浮いたまま張り替えを行うと、せっかく張り替えた壁紙が壁から浮いてしまう原因になります。
カッターで裏紙の浮いている部分を切り取りましょう。凸凹ができてしまった場合はパテなどで平らになるように修正します。
壁紙の軽いたたみシワであれば、2~3日してのりが乾くと自然に消えていきます。
ミミやジョイントカットする前にできたシワであれば、のりが乾いていない場合に限りそっとシワの部分まで剥がし、なでバケを使ってシワを伸ばしながら再度張りつけます。
壁紙をDIYで張り替えることで、自分らしい家を手に入れられます。自分のイメージに合った道具や材料を揃えるとより楽しく行うことができます。
でも、やっぱり自分で行うのは大変そう。そう感じるあなたをmitainaがお手伝いします。
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更新日:2021年12月14日
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