内装・間取り
実例あり!失敗しないウォークスルークローゼットの間取り徹底解説
2021.09.30
内装・間取り
インテリア・暮らし方
2021.07.28
マンション選びで優先順位が高い人気の設備のひとつ、ウォークインクローゼット。「標準設備」というイメージをお持ちの方も少なくありません。しかし、ウォークインクローゼットは大きさや形、配置されている場所や出入り口の扉の形状など「使い勝手」が大きく違うことをご存じですか?リノベーションマンションならではの「使えるウォークインクローゼット」事例を紹介します!
<関連URL>
mitainaでは東京都心のリノベーションマンションを厳選して掲載しています。mitainaにしかないオリジナルコンテンツも多数掲載していますので、是非ご覧ください。
「新築マンションではなく中古マンションを候補にいれるようになったのは、通勤と通学を考えてエリアを最優先して検討したいから」など、優先順位をしっかり決めて物件探しをされているお客様が比較的多い中古マンション物件。
「中古物件だから、設備が古かったり、不便なところもあったりするのは仕方ないよね……」と見学前から優先順位が低い項目については諦めモードになる方も少なくありません。
そんなお客様が「リノベーションマンション」を内見されて驚かれるのが、ウォークインクローゼットをはじめとする充実した収納です。築年数が古い物件も、フルリノベーションでスケルトン状態から「今の暮らし」に合った使いやすい収納スペースが作ることができます。
内見時に実際の収納スペースがチェックできるフルリノベーション物件だからこそ「入居後の生活のリアルなイメージ」がわきやすいというメリットがあります。
「毎朝の洋服選びも落ち着いてできそう」
「諦めていた趣味のアイテム収集もこれなら問題なし!」
「在宅ワークで仕事の資料スペースが必要になってきたけどこれなら安心」
こんな「引っ越し後の具体的なイメージ」がわくウォークインクローゼットがたくさんあります!
まずウォークインクローゼットとはどのようなものでしょうか?
似たようなものに「クローゼット」「ウォークスルークローゼット」もあり、混同している方も少なくないでしょう。
以下に簡単な違いを表でまとめました。
特徴 |
間取り図の表記 |
標準的な大きさ | |
ウォークインクローゼット |
人が中に入ることができるタイプ。L字型やコの字型など、多くの種類がある。 |
WIC |
タイプによって異なるが、最低でも1.5畳~2畳は必要 |
クローゼット |
衣類を収納する目的で作られた空間。中に人は入れない。 |
CL |
奥行50~60cm程度 |
ウォークスルークローゼット |
出入口が2ヵ所ある、通り抜け可能なクローゼット。 |
WTC |
2~3畳と、ほかの2種類よりも大きめに作られる |
大まかな特徴をおさえたところで、それぞれの詳細を見ていきましょう。あわせて、ウォークインクローゼットのタイプについても解説します。
ウォークインクローゼットとは、人が中に入ることができる(=Walk In)くらいのサイズのクローゼットのことです。収納専用のスペースであり、棚やハンバーパイプなど、収納効率を上げるために必要なものが備え付けられています。また、その広さから洋服以外の収納にも活用できるのも特徴のひとつです。
リノベーション事例では、押入れをウォークインクローゼットにする場合があります。しかし、畳数にもよりますが、押入れのスペースだけではウォークインクローゼットのスペースが確保できません。押入れをリノベーションする場合は、周辺の構造変更が必要になります。
ウォークインクローゼットをDIYで作ろうという方も少なくありませんが、部屋の構造を変更しなければならないケースもあり、自力では難しいのが現実です。
ウォークインクローゼットは「WIC」という表示で間取り図に記載されています。
収納専用スペースをつくることで、洋室の居住スペースを物のない、すっきりとした部屋にすることが可能です。
通常のクローゼットとウォークインクローゼットの違いはサイズです。
クローゼットのスペースが奥行50~60cm程度になる一方、ウォークインクローゼットは人が入れるくらいのサイズ(1.5畳以上が一般的)となります。
また、通常のクローゼットは人が入れるほどのサイズではありません。収納目的も衣類以外の荷物の収納に不向きという注意点があります。しかし、クローゼットのスペースがコンパクトであるため、衣類の数が少なかったり、子ども用の衣類収納に使用したりするのに最適です。
これに対して、ウォークインクローゼットは人が入れるほどのサイズのため、独立した小部屋として電気や扉が付いているケースがほとんどです。衣類の量や家族構成、収納したい荷物などを加味して、どちらを設置するか検討すると良いでしょう。
ウォークスルークローゼットという言葉を耳にすることがあります。「イン」か「スルー」かの違いですが、これはウォークインクローゼットとは異なるのでしょうか?
収納スペースの確保という点で目的は同じですが、両者には広さや構造の点で違いがあります。
ウォークスルークローゼットもウォークインクローゼットと同様に、収納を目的とした部屋であります。しかし、ウォークインクローゼットより少し大き目な部屋であるケースが一般的です。ウォークスルークローゼットは見取り図上でもひとつの部屋のように、大きく記載されている場合も珍しくありません。
ウォークインクローゼットが人が中に入れるくらいのスペースで作られるのに対して、ウォークスルークローゼットは2畳や3畳など、大きなスペースをとって作ることも多々あります。
そして最大の違いは、ウォークスルークローゼットは部屋を通り抜けることができるという点です。例えば居室から洗面スペースや、居室同士をつなぐ位置にあったりと、複数の入口を持ちます。
非常に広いスペースを持っていますが、それなりに大きな空間が必要になるため、物件によっては大規模なリノベーションが必要になることもあります。また、衣類や荷物の量が少ないとウォークスルークローゼットをもてあましてしまう場合も考えられるでしょう。居室ひとつ分を収納スペースに利用する価値があるかの検討が必要です。
ウォークインクローゼットには、次の3つのタイプがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、用途に応じてどのタイプを設置するか検討する必要があります。
ウォークインクローゼットのスペース全面に収納棚を設置しているタイプは、洋服だけでなくバッグや帽子、靴などの小物が収納しやすいです。ファッション系アイテムを1ヶ所で管理できるのがメリットで、複数の場所で別々に保管する必要もありません。
しかし収納棚が多すぎると歩くスペースが狭くなってしまい、ウォークインクローゼットのメリットが薄れてしまうので要注意。収納棚とスペースのバランスが重要です。
また、一目見てどこに何を収納したのかが分かりにくいというデメリットもあるので、ある程度広さを確保できる方におすすめです。
▼収納全面タイプウォークインクローゼットの事例はこちら
『ウォーターフロントを望めるタワーマンション』
ハンガーパイプを壁に設置することで、たくさんの洋服を収納することができます。また、設置費用が比較的安いというメリットもあります。
さらに、どこに何が収納されているかわかりやすく、出し入れもしやすいのが特徴です。ひと目で必要な衣類にたどり着きたい方におすすめのタイプです。
しかし、大きな荷物や小物を分けて収納することが難しいというデメリットも。小物収納用の棚などは、別で購入する必要があります。洋服をパイプにかけると下にスペースが生まれるため、スペースの活用方法も考えておきましょう。
洋服が多いファミリーや女性の方におすすめなタイプです。
▼コの字型ウォークインクローゼットの事例はこちら
『高輪台 広々テラス付き 戸建て感覚で住める家』
ユニットキャビネットを壁に取り付けて収納するタイプです。
棚板やボックスを組み合わせることで、小物から大きな荷物まで色々な物が収納しやすくなります。収納棚全面タイプとは異なり、好みに応じて棚の位置や大きさを選べる点が両者の違いです。デッドスペースが生まれにくいという特徴もあります。
市販でも色々なユニットキャビネットが販売されているので、自分好みのテイストな物を購入してお気に入りの空間にしましょう。購入時にキャビネットのサイズを間違えないようにしましょう。
▼ユニットタイプウォークインクローゼットの事例はこちら
『好きなモノで飾るWIC』
ウォークインクローゼットには、用途のほかに形状による違いもあります。
物件によって設置できる場合とそうでない場合に分かれます。どのような用途で使用できるのか、どんな人におすすめなのかが異なるので、タイプと同様に検討が必要になるでしょう。
片側の壁に収納スペースを設け、反対側を歩くスペースにするという間取りです。比較的狭いスペースでも造りやすい型なので中古マンションでも多く取り入れられています。
衣類をかける際に丈の長短を分ければ、ハンガー下にラックなどの収納団を設置できます。スペースはほかの2種類より狭いものの、使い方次第で収納スペースを増やせるのが特徴です。
▼I型ウォークインクローゼットの事例はこちら
『番長千鳥ヶ淵 20帖リビングのアイランドキッチン』
両側の壁に沿ってハンガーパイプや棚を置き、真ん中に歩くスペースを作る間取りです。ウォークインクローゼットのなかではオーソドックスな部類の形状です。使用例として、右側には春夏、左側には秋冬の物など季節ごとに収納することもできます。
また、カップルや夫婦などは両側で使う人を分けることもできるので便利です。鏡を設置することで、クローゼット内で着替えることもできるのも特徴と言えるでしょう。
▼Ⅱ型ウォークインクローゼットの事例はこちら
『田町 インダストリアルな雰囲気漂う』
壁をL字に収納スペースとして使う間取りです。I型より少しスペースにゆとりがある方はこちらがおすすめ。
片側は可動棚を設置して小物、もう片側はパイプハンガーを設置して洋服を、など収納の仕方を分けることもできるので◎。用途に応じた使い方が、ほかのタイプよりも柔軟にできるのがポイントです。
▼L型ウォークインクローゼットの事例はこちら
『白金台 駅近で陽当たり・眺望良好な部屋に住む』
お部屋をコの字型に収納スペースにする間取りです。4畳半以上の広さがある場合はコの字型に使うことで洋服などの整理整頓がしやすくなります。
一部に収納棚を設置することもできるので、さまざまな使い方が可能です。
衣類や荷物が多い人のほかにも、ファミリーで使うのにもおすすめです。中央にスペースがあるので、その場で着替えなどもできます。
▼コの字型ウォークインクローゼットの事例はこちら
『自由が丘 築浅で高級感やモダンな雰囲気漂う部屋』
昔のマンションで収納と言ったら押入れですね。
よく「ウォークインクローゼットは、通常押入れをリフォームしてつくるものですよね?」と聞かれます。
確かに押入れをリフォームして、ウォークインクローゼットを作るケースも多々ありますし、中にはDIYで押入れを改造して自作してしまう方もいるのも事実です。ですので、押入れをリフォームして作るという話も、あながち嘘ではありません。
しかし必ずしも押入れではなく、大きめのサイズの部屋の一部をウォークインクローゼットにリフォームするケースもあります。また、そもそもの用途や大きさが異なるのもポイントです。
衣類やカバンなど、比較的大きなものを収納する。広さを確保すれば中で着替えることもできるが、押入れと同じような使い方は難しい場合も多い。
寝具や日用品、小物などを収納する。奥行75cmが一般的だが、衣類収納をする場合は、別途衣装ケースやタンスが必要になる。また、人が中に入ることは難しい。
また、「部屋の中に箪笥を置きたくない」という方が、洋室の一部をウォークインクローゼットにリフォームしたいと希望される方も多数います。洋室を少しでも広く使いたいというご要望で、昔とは部屋の使い方や家具への意識が変化している一例と言えるでしょう。
またフルリフォームのマンション(リノベーションマンション)の場合は、部屋全体をスケルトンにしてから間取りを作っていきます。そのため、あらかじめウォークインクローゼットのスペースを確保したうえで間取りを考えていくケースもあります。
ではウォークインクローゼットのメリットは何でしょうか?
多くの方が「シンプルに住みたい」という希望を言われます。
ここで言う「シンプルに住む」とは、洋室にはベッドや本棚など、最低限の物しか置かず、生活感を無くしホテルのように住みたいという主旨です。実際、「断捨離」という言葉が流行ったり、ミニマリズムが注目されたのもその流れのひとつと見て良いでしょう。とにかくものを少なく、文字どおりシンプルな生活をしたい人が増えているのです。
ウォークインクローゼットがない場合、収納するために棚やタンスなどの家具を購入しなくてはいけません。そうなると、ものは片付きますが広く見えた部屋も家具で狭くなり、シンプルで素敵だった洋室も急に生活感が出てきてしまいます。
これに対してウォークインクローゼットがある場合、生活感が出てしまう多くの物をウォークインクローゼットに収納できるため、リビングや洋室に出ているものを最小限にすることができるのです。シンプルな生活にあこがれる人にとって、生活感のない空間は非常に重要です。
このため、洋室やリビングが多少狭くなっても、ウォークインクローゼットが欲しい、という要望を持つ方が多くいます。生活空間が小さくなることよりも、最小限のものだけで生活する現在の流行が表れた要望と言えます。
ウォークインクローゼットの第2のメリットは、管理がしやすいことです。
衣類からバッグ、旅行鞄、布団まで、多くのものを収納できます。それぞれの位置を決めて収納しておくことで、管理が容易になります。
キャビネットを利用すれば、収納スペースが増えるだけではなく、小物収納もできるようになります。
さらに、春夏秋冬の季節に限らず全てのお洋服をまとめて収納することができるので、年に4回もある面倒な衣替えが不要になります。季節の変わり目をはじめとする、洋服選びが難しいタイミングでもすぐに必要なものを取り出せるのが大きなメリットです。
一方でウォークインクローゼットがない場合、いろいろな場所に物を保管することになります。こうなると探しているものがなかなか見つからなかったり、シーズンごとに衣替えが必要になったりと、何かと不便を感じることでしょう。ウォークインクローゼットはサイズが大きいため、一か所での保管が可能となる、便利な存在でもあるのです。
ウォークインクローゼットは部屋のサイズが大きくなるため、大きなものを置く事が可能となります。
例えば玄関に置かざるを得なかったゴルフバッグや、置き場所に困るスーツケースなど、大きいサイズのものを保管することが可能です。
従来の押入れでは難しかった収納が、ウォークインクローゼットなら可能になります。
衣類でも、丈の長いコートをはじめとする管理が難しいものも、ハンガーからぶら下げてそのまま収納できます。折りたたんでシワになると困るものはもちろん、丈の問題で収納場所に困っていた衣類の片付け先に悩むこともなくなるでしょう。
ホームセンターなどで販売しているカラーボックスや様々な収納製品を利用することで、より収納量を増やすことが可能となります。
特にリノベーションマンションの場合、ウォークインクローゼットに備え付けられている棚は70kgから100kg以上の重量物も置く事が可能なケースが多く、地面から天井まで、無駄なく収納することが可能です。
また、空間を上手く活用すればデッドスペースができにくいのもメリット。収納容量も増えて、まさに一石二鳥と言えるでしょう。はじめから棚を備え付けず、ホームセンターや家具専門店で販売しているキャビネットを使用すれば、自分の使い勝手に応じたカスタマイズも可能になります。
非常に使い勝手のいいウォークインクローゼットですが、当然メリットばかりではありません。
ではウォークインクローゼットのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
ウォークインクローゼットは小さくても1.5畳以上のスペースが必要となります。東京都内では部屋のサイズが小さめのマンションに住む方も多数います。この場合、ウォークインクローゼットをつくることで、他の部屋の広さが小さくなってしまう可能性があります。
また、ウォークインクローゼットの歩くスペースには荷物が置けないので必ずデッドスペースが発生してしまう点に注意が必要です。ウォークインクローゼット内に小物収納用の棚を設置するなどして、デッドスペースをなるべく作らないようにすると良いでしょう。
ウォークインクローゼットは収納量豊富でメリットも多くありますが、管理しきれないと物置になってしまうというリスクがあります。せっかく利便性の高い空間を作り出したのに、物置と化してしまっては意味がありません。
また、ウォークインクローゼット内を整理整頓できないと、物を押し込む形となり、奥に入ったものを取り出すことが容易ではなくなります。
何をどこに収納したのかということも忘れてしまい、結果的にただ物を保管しているという場所になってしまうことも。ウォークインクローゼット内に何を片づけたのか、わかるようにしておくことが重要です。
東京23区内の「中古マンション」のうち、ウォークインクローゼットあり物件が何件ヒットするか、中古マンション売買仲介の主要サイトを調査してみました。(2021年7月26日時点)
S社……6613/19588件(33%)
Y社……5728/21006件(27.2%)
A社……6136/24082件(25.4%)
O社……989/11064件(8.9%)
「意外とたくさんあるな!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、最も高いサイトでも約3割。増えてきてはいるものの、まだまだ「標準的な設備」といえるほどではないのが現状です。
一方、mitainaが厳選した「リノベーションマンション」東京都心部203物件のうち、ウォークインクローゼットのある物件はなんと117件で約57%(2022年4月時点)。その主な理由は次の2点に集約されます。
この2点をクリアした物件だからこそ、ウォークインクローゼットの実装率が高くなるのかもしれません!
ウォークインクローゼットの広さは最低でも1.5畳のスペースは欲しいものの、2人暮らしなら2畳、洋服など荷物が多ければ3畳がおよその目安です。理由は一般的な洋服の枚数にあります。
【一人あたりの洋服の枚数の目安】
子ども | 30~50着 |
男性 | 50着 |
女性 | 100着 |
ハンガーで吊り下げる場合、洋服の種類にもよりますが1着で2.5~5cmのスペースが必要とされています。将来的に人数が増えるのであればそのことも見越した広さにしておく必要があるでしょう。
また、歩くスペースは幅60cmを確保しておくと良いとされています。幅が狭いと歩くスペースがなくなってしまい、一般的なクローゼットと変わらなくなってしまいます。
実際に、mitaina掲載物件の中から、2畳と3畳など色々なタイプのウォークインクローゼットが特徴的なものをピックアップしてご紹介します。
「こんな物件を探したい!」「わが家に必要な収納スペースはこのタイプ!」というヒントに活用してください!
「帰宅したらまずコートやジャケットを掛けて、寝室には花粉を持ち込まないようにしたい」
「段ボールで届くミネラルウォーターや出張に使うスーツケースは玄関の近くに収納したい」
「ゴルフバッグなどかさばる荷物が多い」
こんな要望に応えられるのが、玄関廊下からアクセスできるウォークインクローゼットです。注文住宅の戸建てでは玄関にウォークインシューズクロークとして広めの収納スペースを作るケースも増えていますが、マンションではなかなか難しい設備です。
使い道の幅が広く、家族共有して使いやすいことはもちろん、配電盤をウォークインクローゼット内に配置することで玄関の壁面をスッキリさせるという細かな気遣いも光ります。収納量は衣類に換算すると約150~200着。両親と子ども一人程度の衣類なら問題なく収納できるでしょう。
一戸一戸そのマンションの躯体・形状に合わせて暮らしやすいレイアウトをひきなおすフルリノベーション物件ならではの特徴です。
また、この物件には寝室に通常のクローゼットもあります。むりやり「ウォークイン」にするために個室の一部を無理やり切り取ったような配置にするくらいなら、壁側に普通の「クローゼット」があったほうが収納力はむしろ高くなります。「実際の配置や形状」をチェックすることが大切です。
「収納はおおければ多い方が良い」とお考えなら要注意。収納よりも、長時間快適に家族が過ごせる場所であることが一番大事ですよね。
ひとつの個室にも転用できるスペースを、ウォークインクローゼットとワークスペースという2つの全く違う機能を持たせたフルリノベーション物件です。インパクトのあるレイアウトは、新築マンションではなかなか見つけることができません。
ウォークインクローゼットとして使いやすいレイアウト&居室やリビングの使い勝手を損なわない場所にウォークインクローゼットを設置しています。この物件のポイントは、キッチン真横の「デッドスペース」になりがちな場所を圧迫感なく収納スペースに変身させた設計力です。
収納量は250~300着程度と広く、子ども2人と一緒に暮らす夫婦の収納でも困ることがないでしょう。
部屋全体の使い勝手を大きく損なうことなく大きなウォークインクローゼットを配置できているこのレイアウトは、さまざまな物件のリノベーションに長けた経験が引き出した、賜物としてのレイアウトではないでしょうか。
4畳以上のウォークインクローゼットになると、ほぼひとつの部屋として機能します。洋室やダイニングキッチンなどの一部や和室をリフォームして配置されることで収納力のある空間として機能。かつ各部屋へのアクセスに支障をきたさない作りになっているのが特徴です。
ファミリークローゼットとして利用するにも十分な大きさで、衣類の枚数にして400枚程度の収納が可能です。これだけの大容量を実現できるのは、数々のリフォーム実績に基づくものでしょう。
ウォークインクローゼットをリフォームで新たに造る場合、場所を慎重に検討しましょう。設置場所が適切でないと、せっかく造ったのにもかかわらず、うまく機能しないままになってしまいます。
家族の人数や実際の間取りにも関係しますが、ウォークインクローゼットを設置するのに適している場所は次のとおりです。
それぞれがなぜ適しているのかについて、詳しく見ていきましょう。
・寝室に続く場所
ウォークインクローゼットを設置する王道的な場所です。朝起きてすぐに着替えられるので、子どもから大人まで部屋に一つあって困るものではないでしょう。衣類の下にキャビネットを配置することで、小物収納スペースも確保できます。
また、クローゼット内部に着替えるためのスペースを確保できない場合も、寝室であればわざわざ着替えスペースを探す必要もありません。あまり大きなウォークインクローゼットを設置しにくいのがデメリットですが、すぐに着替えられる、着替えるスペースの増設が不要という点でよく設置される場所です。
・洗面所に隣接する場所
洗面所に近い、もしくは隣接した場所もウォークインクローゼットを設置するには適しています。外出前に着替えるという特性で言えばパウダールームに近い場所にあっても理にかなっているでしょう。
特に女性のような、メイクのために洗面所をよく使用する人にはおすすめの設置場所。寝室への設置時同様、あまり大きなウォークインクローゼットを設置できない可能性もありますが、利便性の観点では十分検討する余地がある場所です。
ただし、場所の問題でいえば、更衣室を兼ねられない可能性があることに注意が必要です。スペースがあるウォークインクローゼットであれば心配いりませんが、どこで着替えるかも想定して物件を選ぶと良いでしょう。
ウォークインクローゼットにかかわらず、自身の生活導線を考えながら、「ここにこんなものがあったらいいな」という基準で物件を探してみるのも良いかもしれません。
・更衣室として利用できる場所の廊下
寝室や更衣室は、ウォークインクローゼットの設置場所としてはかなりメジャーです。しかし、なかには不便に感じる人もいるでしょう。身支度を出かける直前にしている人にとって、寝室や洗面所付近にあっても使いにくさを感じてしまう可能性もあります。
そんな人におすすめしたいのが、廊下に続く更衣室を兼ねられる場所への設置です。それなりの大きさは必要であり、一室をウォークインクローゼットとしてリフォームしなければならないものの、更衣室を兼ねられるメリットは大きなものがあります。
生活導線上、寝室や更衣室付近には必要ない、寝室が同じで着替え中に入ってきてほしくない、家族と生活リズムが異なるから更衣室が欲しいという方におすすめです。
・子ども部屋
子ども部屋にウォークインクローゼットが付いていると、衣類だけではなく学校で使うアイテムやおでかけ用品など、普段は使わないものも一緒に収納できるので非常に便利です。
子どもの衣類はそれほど丈も長くならないため、衣類下にキャビネットを置いたり大きな荷物を置いたりしても、そこまで邪魔になることはないでしょう。親御さんとクローゼットを分けることで、親御さんが使いたいスペースをあきらめる必要もなくなります。
あわせて、ウォークインクローゼットの中身を子どもたち自身で管理できるようにしておけば、整理整頓の練習にもなります。少し贅沢だと思う人もいるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
便利なウォークインクローゼットですが、造る時は注意が必要です。
ウォークインクローゼットは、湿気がこもりやすい場所に造ってしまうと大切な洋服が傷んでしまう可能性があります。
押し入れやタンスと同じように、湿度がこもってしまうと、カビや汚れの原因になります。衣類にカビを生やさないためには、湿度50%以下がいいとされており、こまめな管理が必要になるでしょう。
換気の点にも注意して、換気扇や換気ファン、サーキュレーターなどを置くことも検討しておきましょう。最近では、湿度をセンサーで検知して自動で換気をおこなう換気扇もあります。持ち主がこまめに換気しなくても、湿度をコントロールできます。
また、窓をつける方法もありますが、大きな窓は避けましょう。日差しにより衣類が日焼けしたり、冬場は結露の発生によりカビの発生などに注意する必要が出てきます。換気のために窓を取り付ける場合は、小窓を取り付ける程度にするのがおすすめです。
サーキュレーターなどを使用する場合はコンセントが必要になります。コンセントがあるとコードレス掃除機なども充電しながら収納しておくことができるので便利です。
ウォークインクローゼットの中にコンセントを付けるか付けないかも重要な点なので考えておきましょう。
コンセントの後付けは基本的に難しい作業になるので、リフォーム前の段階でコンセントが必要かどうかをよく検討してください。
また、付ける場合は場所も決めておく必要があります。使い勝手の悪い場所に設置して閉まった結果、使えないものになってしまっては意味がありません。十分なシミュレーションが必要です。
ほかにも、固定式ではなく、高さを調節できる可動式の棚にするのも便利です。衣類や荷物の大きさにあわせて、棚の位置を変更できるため無駄なスぺースが発生しにくくなります。
鏡がついていれば身支度やコーディネートに便利ですし、作業台を設置すればアイロンがけもウォークインクローゼット内でできてしまいます。それなりの広さが必要な場合もありますが、ただの収納スペースとしてだけではなく、機能面も重視するのもありかもしれませんね。
押し入れのスペースを拡張してウォークインクローゼットに変更したり、サービスルームに棚やラックを取り付け一部屋ごとウォークインクローゼット化したり、という手ももちろんあります。簡易なリフォーム工事であれば、数十万程度でリフォーム可能です。
特にウォークインクローゼットは2畳もしくは3畳もあれば、多くの棚のついた十分な収納量のものを造ることが可能です。
しかし「現物を見て気に入ったマンション」であれば、「図面から想像していたより〇〇だった」「思っていたより工事費が高くて失敗だった」という後悔をする心配がありません。
一度工事をしてしまうと、原状回復したくても壁紙の交換や空調設備の導入などよけいな費用がかさみます。置きたい荷物の大きさや量や形、出入りする頻度など、具体的なイメージをリストに書き出してから打ち合わせを行いましょう。
「中古マンションを購入して自分でリフォーム」派の方も、「フルリノベーション物件をいろいろ見たい!」方も、mitaina掲載物件は写真をたくさん使って詳しくリポートしています。過去の掲載物件も検索できるので、参考リストとしても活用してくださいね!
更新日:2022年5月5日
シングルマザーこそマンションを購入すべき?|マンション購入をおすすめする理由・購入時の注意点、そして、住宅ローンでよく耳にするフラット35について説明します
子育て世代のマンション探し|リノベーションマンションで理想の暮らしを手に入れませんか
カテゴリーから検索