内装・間取り
上がり框とは?使いやすく玄関をオシャレに見せるデザイン解説
2021.09.14
内装・間取り
2021.09.14
お部屋の印象をガラリと変えるフローリング。せっかくですから、インテリアが映えるオシャレなフローリングを選びたいですよね。V字に配置される特徴的な「ヘリンボーン床」なら、フローリングが主役となる高級感のあるインテリアを実現できます。
しかし、独特な表情をもつヘリンボーン床は「うまくコーディネートできるかな?」「お手入れが難しそう」と感じる人も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、ヘリンボーン床の基本やお部屋に取り入れるメリット・デメリットを解説します。また、ヘリンボーン床を取り入れたお部屋のインテリア例もご紹介しますので参考にしてみてください。
ヘリンボーンとは、フローリングの張り方のひとつで「山形と谷型が組み合わさっている模様」のことを指します。短めの木材を組み合わせ、V字に配置して独特な印象を作り上げます。
ヘリンボーン床に「オシャレで高級感がある」「クラシカルな雰囲気を演出できる」といった印象を持つ人も多いのではないでしょうか?しかし、ヘリンボーンといっても、その張り方や素材によって全く印象が異なります。そこでここからは、ヘリンボーンについて詳しく解説します。
「ヘリンボーン(herringbone)」の語源は「魚のニシン(herring)」と「骨(bone)」です。V字に短い木材が連なる様子がニシンの骨に似ていることから、ヘリンボーンと呼ばれるようになったそうです。ヘリンボーンという言葉は、フローリング以外にも生地の織り方などでも使用されるため、親しみを持つ人も少なくないでしょう。
通常のフローリングは、床材を同じ方向に並べます。しかし、ヘリンボーンは木材の幅や長さ、組み合わせる凹凸部分を緻密に計算してヘリンボーン柄に組まれているのです。短い木材を寄せ集めて張り合わせることから「寄木張り」と呼ばれることもあります。
ヘリンボーン床には「ヘリンボーン張り」と「フレンチヘリンボーン張り」という2種類の張り方があります。同じように思えますが、それぞれ以下のような特徴があります。
ヘリンボーン張りには、長方形で角が90度になっている木材を使用します。隙間を作らないよう、直角に並べることで独特ながらもスッキリとした印象を与えます。
また、使用する木材の種類やカラーによって、同じ柄でも異なる雰囲気を演出できるのもポイントのひとつです。
フレンチヘリンボーン張りは、角を45度にカットした木材を120度に張り上げる方法です。基本的な張り方はヘリンボーン張りと同じですが、張り合わせた部分が直線になるといった特徴を持ち合わせています。
フレンチヘリンボーン張りが施されたフローリングは、ヘリンボーン張りよりも緩やかな印象で、お部屋全体に奥行きが感じられます。また、美しい直線からシャープな雰囲気に仕上げることが可能です。
ヘリンボーン仕様の床は、張り合わせる素材によってその印象が大きく異なります。ここからは、ヘリンボーン床に使用される素材の種類とその特徴を解説します。
集成材とは、細かい複数の木片を集めて形成した素材です。ホームセンターなどでも販売されており、比較的安価で手に入るといった特徴があります。また、集成材の表面には薄くカットされた天然木やプリントシールを施すため、変形やひび割れがしにくいメリットもあります。手入れしやすく、強度があるとなると気軽に採用できますよね。
しかし、本格的な天然木の質感に劣ることは否めません。どの程度の質感を求めているか、無垢材との比較も必要です。
無垢材は、天然の木材を使用したもので、自然本来の風合いを楽しめます。床に足を付けたときの足触りや香り、美しい木目が特徴的です。また、住み続けるうちに天然木ならではの変化を感じられるといったメリットもあります。ヘリンボーンの独特な表情と、天然木の自然な印象が合わさり、オシャレで高級感のある空間を作り上げられます。
しかし、無垢材は汚れやすく傷つきやすいため、メンテナンスに注意が必要です。価格も高価なため、集成材と悩む人も多いでしょう。
Pタイルとは、プラスチックでできた素材のことです。塩化ビニール樹脂を原料とし、軽くて薄い特徴を持っています。安価で手に入るだけでなく、簡単に好きな形にカットできるので取り扱いやすいといえるでしょう。
また、汚れや傷にも強く耐水性や耐熱性にも優れています。天然木とは全く異なりますが、木目調を施したPタイルも販売されており、木材の代わりとして取り入れるケースも少なくありません。
ビニール素材でできているクッションフロアは、クッション性に優れています。集成材や無垢材と比べ、とても柔らかく室内での転倒の危険を和らげる利点があります。
なかには、ヘリボーン柄が施された製品や木材の風合いを表現したものもありますが、安っぽいイメージを与えてしまうかもしれません。しかし、お子さんや高齢の方が住まれる場合は、クッションフロアだと安心感を感じられるでしょう。
お部屋全体の印象をオシャレに演出してくれるヘリンボーン床。新居のインテリアにヘリンボーン床の採用を考えている人も少なくないでしょう。
しかし、ヘリンボーン床はオシャレである半面、そのレイアウトの難しさに悩まされることもあります。そこでここからは、ヘリンボーン床を取り入れるメリットとデメリットをご紹介します。
ヘリンボーン床は、通常のフローリングとは異なり、床そのものがオシャレなためインテリアの主役として活躍してくれます。そのほか、ヘリンボーン床のメリットは以下のとおりです。
ニシンの骨のように、V字に連なる模様はとてもデザイン性が高いといえます。とくに無垢材を使用した自然の木目が合わさることで、お部屋の印象をランクアップできます。また、床全体のデザイン性が高いことでインパクトも絶大です。
「普通のフローリングでは物足りない」「インテリアには人一倍こだわりたい」という人におすすめといえるでしょう。
ヘリンボーン床は、独特な柄でありながら「どのようなテイストにも合わせられる」といったメリットがあります。
重厚感のある模様を活かしてヴィンテージ風に仕上げることもできますし、明るい色の床材を使用して北欧スタイルなどのナチュラルな雰囲気を作り上げることも可能です。どのようなテイストでも、個性的な柄が高級感をプラスしてくれます。
先述したように、ヘリンボーン床の張り方や使用する素材はさまざまです。また、同じ無垢材でも、メープルやオーク、ウォールナットなど取り入れるカラーによって印象が異なります。自分好みのに合わせることもできるため、選択肢が豊富といえるでしょう。
「本格的なヘリンボーン床を楽しみたい」と考える人は無垢材を、「模様替えとしてヘリンボーン床を試してみたい」などのリメイクにはPタイルやクッションフロアを利用してみてはいかがでしょうか。
床全体からオシャレな印象を与えられるヘリンボーン床ですが「個性的すぎてインテリアの合わせ方が分からない」といった人も少なくないでしょう。そのほか、ヘリンボーン床を採用するときは、以下のようなデメリットに注意してください。
ヘリンボーン床は、独特な模様でインパクトが強く視覚的に印象に残りやすい傾向があります。そのため、場合によってはお部屋全体が狭く感じてしまうこともあるようです。
圧迫感を感じるようなお部屋にヘリンボーン床を採用する場合は、淡いカラーの木材を選ぶと良いでしょう。インパクトを抑えつつ、上品な印象を残せます。
床材の下に床暖房を設置する際、フローリングと床暖房パネルの一部に釘を打って固定しています。しかし、ヘリンボーン床の独特なギザギザとした形状では、さまざまな場所に釘を打つ必要があり、床暖房パネルを傷つけてしまう恐れがあります。床材を1枚多く挟むことも可能ですが、床暖房の効き目が悪くなってしまうリスクが考えられるでしょう。
また、無垢材のヘリンボーン床を使用した場合、床暖房の熱を受けて木材が若干変形してしまうことも考えられます。「床暖房もヘリンボーン床もどちらも譲れない」と考える人は、信頼できる工務店に相談して、床暖房に対応している素材のヘリンボーン床を採用しましょう。
通常のフローリングに比べ、特殊な張り方を採用するヘリンボーン床は施工に手間がかかります。木材をズレないように配置しなければならないため、工期が長くなってしまうことは避けられません。
また、手間がかかる分の費用がかさむことや、特殊な形にカットして使用する木材の費用が高くつくことも考えられます。予算内に収まらないときは、素材を見直してみるのも良いでしょう。
ヘリンボーン床の特殊なギザギザの模様は、良くも悪くもお部屋の主役となるでしょう。そんなヘリンボーン床に対して「インパクトが強いのですぐに飽きそう」「特殊すぎてお手入れが不安」と感じている人も多いのではないでしょうか?そこでここからは、ヘリンボーン床の印象やお手入れ方法について解説します。
ヘリンボーン床は、デザイン性が高くお部屋に入ったときの存在感が大きい特徴があります。「ヘリンボーン床に強い憧れがある」「こだわりのインテリアがある」といった人にはピッタリですが、頻繁に衣替えしたいと考える人にとっては、強い印象のヘリンボーンに飽きてしまう可能性があります。
しかし、ヘリンボーン床はどのようなスタイルのインテリアにも合わせやすいため、お部屋の家具やテイストを変えてもうまくコーディネートできるはずです。
どうしても心配な人は、廊下やランドリールーム、ウォークインクローゼットなどの限られたスペースでヘリンボーン床を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ヘリンボーン床は、いくつもの木材を組み合わせています。そのため「特別な手入れが必要なのでは?」と、採用を躊躇する人も少なくないでしょう。しかし、基本的なメンテナンスをおこなえば綺麗な状態を長く保つことが可能です。
ヘリンボーン床の表面の素材にもよりますが、基本的には掃除機の使用や、水分を含まない布巾での空拭きで問題ありません。床に水分をこぼしてしまった場合は、カビの繁殖や腐食の恐れがありますので、すぐにふき取るよう心がけましょう。
ヘリンボーン床は、高級感がありお部屋の雰囲気をランクアップしてくれるおすすめのデザインです。しかし、いざ採用を検討しても実際に見てみなければ、どのようなインテリアになるのかイメージが湧かないはず。そこでここからは、ヘリンボーン床が映えるインテリアの実例をご紹介します。
(※売約済みになっている可能性がございます。ご了承ください)
オーク系の明るいヘリンボーン床を使用することで、ナチュラルなインテリアが叶います。家具や壁をホワイトで統一すれば、オシャレな北欧風のテイストにもなりますよ。自然木の美しは、観葉植物との相性も抜群です!
ウォールナット系のヘリンボーン床ならば、ヴィンテージやレトロな雰囲気を演出できます。異なる木材を使用することで、自然木の心地良さも感じられそうですね。高級な家具を配置しなくても、ヘリンボーン床だけでセンスの良さを表現できるのがポイントです。
狭くて殺風景になりがちなトイレや玄関には、ヘリンボーン床がおすすめです。インテリアの主役として空間を一気に華やかに仕上げてくれます。インテリア雑貨を飾らなくても十分なくらいです。
ヘリンボーン床は、どのようなテイストにも合わせられます。ネイビークロスと合わせれば落ち着いた印象になりますし、パステルカラーのクロスを合わせればポップで明るい印象を演出できます。工夫次第で、お気に入りのテイストをランクアップさせられるのがヘリンボーン床の特徴です。
温かみのあるヘリンボーン床に、クールなステンレス素材を合わせることでスタイリッシュな雰囲気を演出できます。ステンレスのアイランドキッチンからは、高級感さえ感じられます。カフェ風インテリアにもピッタリですね。
オシャレでデザイン性の高いヘリンボーン床は、それだけでインテリアの主役になります。御部屋のコーディネートが苦手といった人でも、ヘリンボーン床がセンスの良さを演出してくれますよ。
また、さまざまなテイストに合わせられるだけでなく、高級感をプラスしてくれるといったメリットもあります。「お部屋をランクアップさせたい」「インテリアに個性をプラスしたい」という人は、ぜひヘリンボーンの床を検討してみてはいかがでしょうか?
マンションのリノベーション・中古販売の「mitaina」では、ヘリンボーン床がおしゃれなマンションの紹介もおこなっています。そのほか、おしゃれな床のマンションを探すなら、最高のマンションのみを厳選する「mitaina」にご相談ください。
更新日:2022年1月26日
カテゴリーから検索